イマジンという曲の歌詞の内容を初めて知ったのは、高校一年生の英語の授業の時。
当時、歌詞の中で、ちょっと引っかかったのが、「imagine no possessions」という一節で、まだ10代だった私は、「そんなの無理に決まってるじゃん」というレベルでしか捉える事ができませんでした。
所有というのは、行為ではなく、概念であるという事を理解出来ていなかったというか。
あの英語の授業から30年以上経って、被災して、「所有」という概念はやがて、「所有しているのだから何をしても構わない」というエゴに結びつく事に気がつきました。散乱した瓦礫の山を見ると、人間のエゴがもたらした人災であるかのように見えてきたというか。
今回の被災を機に、ジョンとヨーコが提唱する「no possessions」という世界をいつもイメージしていたいと思います。