再生への備忘録21

よく知られた原則の中に、「与えるという原則(principle of giving)」というのがあります。与えるものが与えられるという原則です。
この原則は、若い時は今ひとつ腑に落ちないのですが、年を重ねて、人生経験が増してくると、体験の中で気づく時が必ずきます。受け取るより、与える方が満たされるという感覚です。
「与える」というのは、言葉を変えれば、「能動的に損をする」ということで、それはつまり、エゴを手放すという事に他なりません。「与えるものは与えられる」という法則は、「エゴを手放し、超越的自我を獲得した者のみが満たされる」という、絶対的な真理です。
ところで、エゴを手放す為の1番簡単な方法は、欲求を手放す事だと言われています。物欲や食欲を抑えて、ストイックな生活をすれば、徐々にエゴがなくなってゆくと思われます。しかしながら、ストイックな生活をするという行為そのものに執着した瞬間に、そこにもう1つのエゴが生まれ、苦しむ事になるわけで、そこにエゴを手放す難しさがあったりするわけです。
「与える者」になる為には、思弁的になる事なく、思考したり、言語化するのをやめて、結果を期待せず、いま出来ることを、寡黙にやってゆくしか、方法かないように思われるこの頃です。
ブログに書いている時点で矛盾していますが^_^

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です