再生への備忘録23

ルドルフシュタイナーが、1923年に養蜂家に向けて行った講演をまとめた本「BEES」を読み解いています。この本に限らず、シュタイナーの本はとても難解で、一回や二回読んでも理解できないのですが、そもそも、この世の中に、簡単に理解できる事は何もなく、理解するよりむしろ考える方が大事なのではないかと思いながら、一文一文に時間を割いて読んでいます。
シュタイナーは、いまから90年以上も前に「もし、工業的な養蜂が続いたならば、ミツバチの消滅が始まるだろう」と預言しています。1851年にラングストロースが枠式巣箱を発明し、その数年後にフルシュカが遠心分離器を発明した事で、近代養蜂は飛躍的に発展しましたが、人間の、蜂社会に対する過干渉と、養蜂業において慣習的に行なわれていることの多くが、ミツバチと人間との調和を壊してしまっているのは事実です。
産業革命以降、脈々と続いてきた、物質的豊かさを求める時代から、精神的な充足感を求める時代に急速に転換しつつある現代に於いて、ミツバチと共生できる養蜂はどこにあるのか、自分なりに考えてみたいと思います。

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