再生への備忘録45

 蜂場周辺の除草は、現在2匹の雌の山羊(シバ山羊のユキとトカラ山羊のサクラ)が担当していますが、縁あって、雄の山羊(日本ザーネンのゴロー)をもらう事になりました。これで、遺伝的に血統が異なる3匹の山羊の家族ができる事になります。

 ところで、畜産業が抱える問題の一つに、病気や感染症の問題があります。人間にとって都合の良い、同一種による近親交配や人工授精が進んだ事によって、個体の環境適応力が進化せず、免疫力も低下していると思われますが、遺伝的多様性が生き物の進化に与える影響についての学術的な知見は意外と少ないです。

 現在、「生物多様性」という言葉は、少しずつ一般的になってきましたが、環境問題を包括的に捉えるとき、個体の遺伝的多様性を重視する事は、抗生物質に頼らない畜産業を目指す上で非常に大事になってくるのではないかと思っています。

 この冬は、山羊牧場を拡大し、来年の春には、2つの異なる血統がミックスされた、新しい命が生まれている事を期待したいです。^_^

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