養蜂家の秋は早く、気がついたらもう12月になってしまいました。11月中に蒔かなければならなかったヘアリーベッチの播種が後手に回り、結局蒔けませんでした。秋蒔きは諦め、来年の春に蒔く事にします。
ヘアリーベッチというのは、有機農家や自然農実践者の方にはよく知られているマメ科の緑肥ですが、アレロパシーによる雑草の抑制効果もあるので、耕作放棄地の雑草対策や、グランドカバーにも使われています。また蜜源植物としても優秀で、マメ科特有のクセがないハチミツが採れるので、ここ数年は、養蜂家の間でもよく知られるようになりました。
ところで、「意図的に」種を蒔く事ができるのは、全ての動物の中で人間だけです。もちろん鳥もフンと一緒に種を落としますし、風も種を運びますが、おそらく意図はありません。その意味で人間は特別な存在です。
人間が自然に働きかける時、全ては意図的に行なければなりませんが、意図のない行為は徒労に終わる事が多いです。一次生産者にとって、これは非常に大事なテーマです^_^