再生への備忘録52

 私は1970年生まれで、第2次ベビーブームの世代です。高度経済成長の真っ只中に生まれ育ち、偏差値教育の洗礼を浴びながら、早くから競争社会の中で生きてきました。一所懸命勉強し、一所懸命働けばいつか幸せになるという、未来の為にいまを犠牲にするという価値観が、世の中に広がっていました。

 40歳になった時、「高度経済成長は結局のところ、人間に幸福や満足感や、社会に対する貢献感をもたさなかったのではないか」という思いが強まり、会社を辞めて、システムからドロップアウトし、好きに生きる事にしました。いまこの瞬間に幸せを感じる事が出来なければ、一体いつ幸せになれるのかと思ったからです。

 「何かおかしい」と感じる人々が増えてきています。お金やステイタスより、充実感や貢献感を求めて、大企業ではなくNPO法人に就職する若者や、脱サラして、社会貢献ビジネスを立ち上げる中高年も増えてきています。Fastな社会からSlowな社会へのシフトダウンがようやく始まりました。

 50歳という人生の節目に、大きな時代の変革期を体感出来て嬉しく思います^_^

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