再生への備忘録59

 昨日は、東京にて、来年使う巣箱の設計打ち合わせ。ミツバチにとって快適な居住空間を作るために、打ち合わせには、落葉樹の植樹をやりながら里山再生をしているNPO法人の方や、茶箱などの箱物作りを得意としている30代の木工職人が交わり、白熱した議論が展開されました

 ところで、現在日本で使われている、西洋ミツバチの巣箱は、1900年代に、渡辺寛氏(現渡辺養蜂場の創始者)がアメリカから導入した「ラ式(Langstroth hive)」と呼ばれる枠式巣箱が元となっていますが、世界には、実に様々な養蜂巣箱があり、素材や形、大きさなど、千差万別です。

 ラ式(ラングストロース式)、ローズ式、ナショナル、ジャンボなどの近代的な巣箱から、100年前にフランスの修道僧が作った「ワレ式巣箱(warre hive)」、「横置き巣箱(horizontal hive)」、「藁で作った巣箱(skep)」など、巣箱には、養蜂家の思想やアイデアが詰まっています。

 巣箱の設計や製作には、養蜂やミツバチの事以外にも、材木や製材に関わるあらゆる事や、箱作りや建築的な知識も必要です。また、養蜂を業としてやっている以上、コスト計算を無視するわけにはいきません。来年は坊ノ内養蜂園が開業して10年目になりますが、これから作る巣箱には養蜂園のコンセプトが反映される事になります^_^

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