再生への備忘録11

9月〜10月の2ヶ月はスズメバチ対策と、ダニ駆除、そしてセイタカアワダチソウの開花とともに秋の建勢作業をするため、自宅の裏にある耕作放棄地に、新しい蜂場を作りました。

台風で巣箱を飛ばされないように単管の足場パイプを組んで、スズメバチ対策の為のネットをかけました。

スズメバチ対策とダニ駆除は、こまめに蜂場に通ってチェックする必要があるため、自宅に近ければ近い方が何かと便利ですし、移動のコストもかかりません。

また、自宅周辺は年々耕作放棄地が増えているため、セイタカアワダチソウの畑になっているところが結構あります。

ところで、単管パイプで建造物を作る際には、水平器がないと話にならないのですが、水平器のキーホルダーが意外と便利です。

再生への備忘録10

坊ノ内養蜂園の蜂場がある千葉県君津市の「きみつのさんぽ道」には、樹齢50年を超えるヤマザクラが100本以上自生しているのですが、今回の台風15号で相当倒れてしまいました。

ヤマザクラが開花すると、ミツバチは一気に建勢し、また、はちみつの風味はとても良いだけに、残念でなりません。

昨日、真っ二つに引き裂かれた、株立ちのヤマザクラのウロにニホンミツバチの巣があるのを発見しました。

巣は育児圏がまだ新しく、今年の春に分蜂したコロニーだと思われます。

ミツバチは1匹も残っていませんでしたが、ウロの中に作られた自然巣を観察すると、ヤマザクラの木のウロは、夏は涼しく、冬は暖かい、ミツバチにとって理想的な空間である事が良くわかりました。

分蜂して、運良く理想的な住居を見つけたミツバチたちは、あの夜、どんな気持ちで過ごしたのか。。

自然というのは、時に無慈悲だと思ってしまうのは、人間的過ぎるでしょうか。

再生への備忘録9

昨日は、はぁもにぃ養蜂部の活動でした。毎週水曜日は、知的及び発達障碍の若者達と一緒に養蜂に取り組んでいます。

彼らには、足場用の単管パイプをトラックに積み込み、蜂場を君津から袖ヶ浦に移動するための準備を手伝ってもらいました。

養蜂部を設立して5年、部員達も少したくましくなった気がします。

ところで、現在、蜂場は台風で働き蜂の数が半減してしまった群、女王蜂が不在で働き蜂の産卵が始まってしまった群など、群勢のばらつきが酷く、弱群はスズメバチの餌場となって、至るところで盗蜂が発生しています。

いまの時期は、蜜も枯渇し、巣箱内のダニも1番増える時期ですので、ミツバチにとっては群を存続していけるかの瀬戸際に立たされています。

本来は弱群救済の為の合同や、給餌や、群の均一化をすべきところですが、私はなにかと忙しく、今のところ放置しています。

話は変わりますが、政府が行なっている雇用政策や経済政策は、短期的なカンフル剤としては効果があるものの、中長期的にはマイナスに働くことが多い気がしています。

社会科学も経済学も自然科学の一つであるとすれば、「何もしない」のが一番の政策であるかもしれません。

人間はどこまでミツバチの社会に介入すべきなのか。

最近はいつもそんな事を考えています。

再生への備忘録8

今朝、スマホにDropboxをインストールしました。ペーパーレスの日常を実現する為です。

台風直撃でまず被害を受けたのが、屋根や壁からの雨漏りによるもので、重要なドキュメントを紙で保管するのはリスキーだと実感しました。

また紙や印刷のコストや文献や資料の整理整頓の点からも、仕事上の大事な文書などから一つ一つデジタルデータ化して保管すべきだと思いました。

被災以前の私は、紙と鉛筆こそ、インスピレーションの源だと信じていましたし、本の質感が好きなので、いつもリュックの中には、何冊か本を持ち歩いていて、それは今でも変わらないのですが、いまこそアナログとデジタルの住み分けを自分基準でやるべきと思いました。

とりあえずDropboxには、ミツバチ受粉作物のリストを保存しました。

再生への備忘録7

自宅の敷地で倒壊した道楽小屋の撤去が終わり、蜂場の倒木も片付いて、昨日の夜8時半に、電気工事が終わりました。約2週間ぶりに、ついに我が家も普通の生活に戻りました。

一見不自由だったこの二週間は、私にとっては、新しい生き方を模索するための貴重な日々で、毎日が出会いと学びの連続でした。感謝しなければなりません。

30代の時に建てたオーディオルームが完全崩壊した事で、モノや音や、過去に対する執着心が無くなり、いま目の前にあるやるべき事に集中し続けた事で、不確定な未来への不安が薄らいでいきました。

問題は、日常に戻ったいま、執着心を手放し、いまここに集中するという意識レベルを持続していけるかどうかです。

50歳の誕生日まで、あと約半年。
今までの人生の中での、最も大きな命題に取り組むべき時が来たように思います。

再生への備忘録6

イマジンという曲の歌詞の内容を初めて知ったのは、高校一年生の英語の授業の時。

当時、歌詞の中で、ちょっと引っかかったのが、「imagine no possessions」という一節で、まだ10代だった私は、「そんなの無理に決まってるじゃん」というレベルでしか捉える事ができませんでした。

所有というのは、行為ではなく、概念であるという事を理解出来ていなかったというか。

あの英語の授業から30年以上経って、被災して、「所有」という概念はやがて、「所有しているのだから何をしても構わない」というエゴに結びつく事に気がつきました。散乱した瓦礫の山を見ると、人間のエゴがもたらした人災であるかのように見えてきたというか。

今回の被災を機に、ジョンとヨーコが提唱する「no possessions」という世界をいつもイメージしていたいと思います。

再生への備忘録5

我が家の庭は、所謂「雑木の庭」で、庭を構築しているのは、クヌギやコナラ、ヤマモミジなどの落葉樹が中心なのですが、今回の台風直撃でも母屋の被害が少なかったのは、これらの雑木がしなやかに風を受けてくれたからだと思っています。

その庭の南のデッキ横に12年前に植えたクヌギだけが、幹の途中から亀裂が入り、隣のクヌギにかかってしまい、自分ではどうしようもなく困っていたところ、特殊伐採の専門家2人が駆けつけてくれました。

高所作業は、チェンソー作業はもちろん、木の特性や、剪定、ツリークライミングの技術など、総合的に理解していないと、素人にはとても出来ません。

折れたクヌギは、ちょうど更新の時期に来ていたので、「ひこばえ」を期待して、根元から切りました(萌芽更新と言います)。

2人は、伐採か終わるとすぐに次の被災地へ向かいました。

出会いと気付きを与えてくれる台風15号に感謝しなければなりません。

再生への備忘録4

昨日は日頃からお世話になっている、千葉県緑化推進委員会の敷地内の倒木の片付けをお手伝いをしました。

被災してから毎日のようにチェンソー作業をやっているのですが、1人でチェンソー作業は結構辛いです。

昨日は、ベテランの方と2人でイチョウの倒木の片付けをやりながら、本に書いていない大事な事を色々と教えていただきました。何でもそうですが、実践から学ぶのが一番身につきます。

この災害を機に、チェンソーの基本的な使い方と目立てなどのメンテナンスの仕方をしっかりと学びたいと思います。

この災害を機に、チェンソーの基本的な使い方と目立てなどのメンテナンスの仕方をしっかりと学びたいと思います。

再生への備忘録3

私の蜂場がある千葉県君津市の鹿野山周辺は、放棄された杉やヒノキの単一樹林が今回の台風によって相当被害に遭いました。

コンクリートの電信柱も折れていて、自然の力の前には人間はいかに無力であるかということを実感せざるを得ません。

ところで、この惨状は、見方によっては、極相に向かい、モノカルチャー化していた単一樹林が大胆に間伐され、光が入って風通しが良くなり、新しい命が芽生えるキッカケになったとも解釈できます。

人間にとっては災害だとしても、自然の中では、必然性を伴った単なる現象に過ぎないというか。

間伐された土壌からは、ミツバチにとって貴重な夏の蜜源となる、ヌルデやカラスザンショウ、私が好きな春の華やかなハチミツが採れるハゼノキ、やはり梅雨時の貴重な蜜源のネズミモチやアカメガシワなど、来年の春には、土地にあった多様な蜜源樹木の芽が出てくると思います。

そしてそこはミツバチをはじめとして様々な昆虫や野鳥の住処となって、生物多様性が生まれ、古き良き日本の里山に戻ってゆく。

そんな事をイメージしながら、いつもの蜂場にトラックを走らせた。49才の秋。

再生への備忘録2

今回の災害で何かと活躍しているチェンソーですが、チェンソーをちゃんと使える人って、私を含めて意外と少ないです。

チェーンの目立てを作業終了後に毎回やるとか、混合ガソリン給油時にチェーンオイルも充填しておくとか、定期的にフィルターを洗浄するとか。

また、土がついた木の根っこや、地面に倒れた木を切るとチェーンに土が入って切れなくなって、それでも体重かけて無理矢理切ろうとすると、エンジン焼き付いて壊れます。壊れました。

さらに私のように老眼が進行している中高年は、現場に老眼鏡を忘れると、チェーンのメッキを確認する事が出来ず、目立ての精度が悪くなります。

チェーンソーに限らず、道具に対して責任を果たせないのであれば、所有すべきではないし、安易に人から借りるべきではないと思いました。