再生への備忘録2

今回の災害で何かと活躍しているチェンソーですが、チェンソーをちゃんと使える人って、私を含めて意外と少ないです。

チェーンの目立てを作業終了後に毎回やるとか、混合ガソリン給油時にチェーンオイルも充填しておくとか、定期的にフィルターを洗浄するとか。

また、土がついた木の根っこや、地面に倒れた木を切るとチェーンに土が入って切れなくなって、それでも体重かけて無理矢理切ろうとすると、エンジン焼き付いて壊れます。壊れました。

さらに私のように老眼が進行している中高年は、現場に老眼鏡を忘れると、チェーンのメッキを確認する事が出来ず、目立ての精度が悪くなります。

チェーンソーに限らず、道具に対して責任を果たせないのであれば、所有すべきではないし、安易に人から借りるべきではないと思いました。

再生への備忘録

2019年9月8日の深夜に、最大瞬間風速50m超の台風が房総半島を直撃し、巣箱が倒木の下敷きになったり、強風で飛ばされたりと、甚大な被害が出てしまった坊ノ内養蜂園ですが、再スタートを切るにあたり、復興までの記録を残す事にしました。

昨日は蜂友(はちとも)がチェンソー持参で手伝いに来てくれて、倒木でトラックが入れなくなった蜂場への道の整備。

海抜300mの山の中にある蜂場には深い霧がかかり、見通しが悪く、小雨が降る中の作業となりました。チェンソー作業は危険を伴うのでヘルメットは必須です。

倒れた木をよく観察してみると、イチョウやマテバシイなどの硬い樹木が多く、風に抵抗しないしなやかな樹木は生き残っていました。また、挿し木で育ったソメイヨシノより実生のヤマザクラ、園芸種より在来種の方が風に強い事も分かりました。根の張りが弱い木や急斜面に植えてある木も強風に耐えられず、根っこから倒れていました。これも自然淘汰、自然の自浄作用なのかもしれません。

これからは、幹がしなやかな在来の蜜源樹木を中心に蜂場の植樹をしていこうと思います。