再生への備忘録71

 1月から林業のアルバイトを始めました。朝から山に入り、台風で倒れた杉や、松枯れ病の松の木をチェンソーで切って片付けたり、挿木や接木の作業を手伝ったり、イノシシ対策の為の柵を作ったりしています。毎日、丸太を担いでいるお陰で、身体が鍛えられるのと同時に、メンタルも鍛えられ、さらに林業の基本も学べるので、一石三鳥です^_^

 養蜂という仕事に於いては、ただ巣箱を置いてハチミツを取っていれば良かった時代は終わり、養蜂家自身が、積極的に間伐したり、蜜源や花粉源となる樹木を植樹して、環境を作っていかなければならない時代になりました。環境破壊が進み、ミツバチなどの小さな生物が住めるところがなくなってきているからです。養蜂業という仕事の根幹にあるのは、何よりもまず環境作りです。

 昨日は、林業のアルバイトはお休みし、日中は「はぁもにぃ養蜂部」の活動、夕方は東京に行って、今年の春から使う新しい養蜂巣箱のプロトタイプを前にして、関係者とディテールの最終打ち合わせをしました。新しい巣箱は、先進国を中心に使われている、縦に長い「ラ式巣箱」(vertical hive)ではなく、ケニアなどで使われている、横に長い「ケニアン巣箱」horizontal hive)をモディファイしたオリジナル巣箱です。

 ハチミツやミツロウなどの蜂産品を採ったり、ミツバチそのものを売る事を養蜂の目的とせず、ミツバチの生育環境を整える事を目的とすると決心してから、志しを共にする仲間が自然と増えて来ました。地球温暖化に歯止めがかからず、環境問題は待ったなしの現代ですが、希望を失う事なく出来る事をやってゆくしかありません。

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