再生への備忘録48

 ミツバチの越冬準備も終わり、シーズンオフとなりました。毎年この時期は、世田谷で西洋ミツバチを飼っている知り合いの養蜂家を訪ねて、ミツバチ談義をするのが私の大事なイベントになっています。

 世田谷の中心部にこぢんまりと作られた養蜂場には、西洋ミツバチの巣箱が2つ並んでいましたが、残念ながらミツバチは居なくなっていました。

 しばらく放置され、紅葉したツタが絡んだ白塗りの巣箱の前には、ヒメジオンが咲いていて、まるで印象派の絵画を見ているようでした。しかしそれは、単純に光が綺麗だとか、ノスタルジックな感性を刺激するとか、そういう類のものとはどこか違っていました。

 ミツバチがいなくなってしまった巣箱を見ながら、私は「なぜいなくなってしまったのだろう」と考えていました。ミツバチがいなくなるのには、必ず理由があります。 切なくも美しい蜂場を見ながら、それでも小さな希望を持って、いつものようにミツバチ談義に花を咲かせました^_^

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